BLOG

里親ねっと

現役里親が伝える里親のこと

よく読まれる記事

非常に低い日本の里親委託率

日本の里親委託率は約24%と低く

児童養護施設や乳児院に入所している子どもたちのうち

里親やファミリーホームに委託されている割合を示しています

純粋に里親の元で養育されている子供は20%にも届きません

※2023子供家庭庁里親数、施設数、児童数等の状況より

この低い委託率の背景には、里親制度のサポート体制の課題や社会的養護のシステムが影響しています

多くの子どもたちが施設で養育されている現状が続いており

里親家庭への包括的な支援が求められています

また、里親制度の利用促進や支援体制の強化が必要とされています

なぜ里親が必要なのか
里親は、子どもたちに安定した家庭環境と個別のケアを提供し心理的な安心感を与えます。社会的つながりの形成やトラウマの軽減にも役立ち、子どもたちの健全な成長と自立を支援する重要な役割を果たします。
特別養子縁組は法的な親子関係を確立し、子どもは新しい家庭に完全に移行します。一方、養育里親は一時的に子どもを家庭で育てるもので、法的な親子関係は発生しません。
不妊治療と里親
不妊治療がうまくいかない場合、里親になることは親になる機会を提供し、社会的に貢献できる選択肢となります。里親は子どもに安定した家庭環境を提供し、トラウマの軽減を助けます。
0里親が必要な、社会的養護下のこども
0養育里親家庭として、こどもを受け入れている
0施設等での養育
0里親委託率

数字で見るこどものこと

日本の出生率低下の原因は、経済的不安定さや高い生活費が若い世代の結婚や子育てを困難にしていること、長時間労働と過労が家庭生活の時間を削っていること、女性の社会進出が進む一方で育児支援や職場環境の整備が不十分なため仕事と家庭の両立が難しいことなどが挙げられます。また、育児休暇や保育施設の不足も影響しています
日本の不妊治療件数は年々増加傾向にあります。2016年には約43万件の体外受精が行われましたが、2020年には約60万件に増加しました。この増加は、不妊治療への需要が高まっていることを反映しています。また、2022年には体外受精を含む不妊治療の件数が約62万件に達しました。
2023年の日本の妊娠中絶件数は約13万6,000件で、近年は減少傾向にあります。この減少は、避妊法の普及や性教育の充実、医療技術の進歩が影響しています。政府や非営利団体は中絶に関する情報提供や支援サービスを強化しており、女性の健康と選択を支援しています​
出生児人数
72万7277人
不妊治療数
60万回
妊娠中絶件数
12万6174件
%
日本の未成年者の人口比率
%
アメリカの未成年者の人口比率
%
フィリピンの未成年者の人口比率
%
世界の未成年者の人口比率

お問い合わせ・ご相談・講演依頼・取材について

子供をもう育てられないと思ったら

ノーマル形式

里親になりたいと思った日

里親になりたいと思った日

私が里親になりたいと思った時にまず悩んだのが、どこに問い合わせれば良いかでした。電話が苦手なので、メールで問い合わせたかったのですが、地元の役場なのか県の担当部署なのか、そもそもそこからでした。県のそれらしきページにお問い合わせフォームがあ...
親に言えないまま妊娠に気づいたあなたへ

親に言えないまま妊娠に気づいたあなたへ

――“どうしよう”のド真ん中で立ち止まっている人に読んでほしいブログ―― 1. まずは深呼吸。「ひとりで抱えなくていい」 ショックも不安も 正常な反応。責める必要はありません。 “親に言えない=悪い子”ではなく、言えない事情があるだけ。 あ...

マガジン形式 : 3カラム

親に言えないまま妊娠に気づいたあなたへ

親に言えないまま妊娠に気づいたあなたへ

――“どうしよう”のド真ん中で立ち止まっている人に読んでほしいブログ―― 1. まずは深呼吸。「ひとりで抱えなくていい」 ショックも不安も 正常な反応。責める必要はありません。 “親に言えない=悪い子”ではなく、言えない事情があるだけ。 あ...
迷い込んでくださったあなたへ

迷い込んでくださったあなたへ

―― 保護犬・保護猫の譲渡や子犬・子猫の里親募集を探していて、このページにたどり着いた皆さまへ ―― はじめまして。ここは 「子ども(人間)の里親・養子縁組」 を広めるための情報サイトです。突然のページ違いに驚かせてしまい、申し訳ありません...
子供をもう育てられないと思ったら

子供をもう育てられないと思ったら

――ひとりで抱え込まないための選択肢と支援ガイド―― 「もう限界かもしれない……」そう感じるほど追い込まれているあなたへ。経済的・精神的・環境的な理由で「子供を育てられない」と思ったとき、取れる道は決して一つではありません。あなた自身と子供...

マガジン形式 : 4カラム

迷い込んでくださったあなたへ

迷い込んでくださったあなたへ

―― 保護犬・保護猫の譲渡や子犬・子猫の里親募集を探していて、このページにたどり着いた皆さまへ ―― はじめまして。ここは 「子ども(人間)の里親・養子縁組」 を広めるための情報サイトです。突然のページ違いに驚かせてしまい、申し訳ありません...
子供をもう育てられないと思ったら

子供をもう育てられないと思ったら

――ひとりで抱え込まないための選択肢と支援ガイド―― 「もう限界かもしれない……」そう感じるほど追い込まれているあなたへ。経済的・精神的・環境的な理由で「子供を育てられない」と思ったとき、取れる道は決して一つではありません。あなた自身と子供...
予期せぬ妊娠に直面したとき

予期せぬ妊娠に直面したとき

――包括的性教育(CSE)が教えてくれる5つの視点―― 1. 「どうしよう…」と感じた瞬間に思い出したいこと 包括的性教育の最大の目的は、“選択肢を知り、主体的に決める力” を育てることです。予期しない妊娠でパニックに陥ったときほど、まずは...

スライダー(4種類) : カルーセルタイプ

――ひとりで抱え込まないための選択肢と支援ガイド――

「もう限界かもしれない……」
そう感じるほど追い込まれているあなたへ。経済的・精神的・環境的な理由で「子供を育てられない」と思ったとき、取れる道は決して一つではありません。あなた自身と子供、どちらも守るための情報をまとめました。


1. まずは“あなた”のSOSを言葉にする

  • 誰かに話すことが最優先
    配偶者や家族、友人に言いにくい場合は、子ども家庭支援センター・児童相談所24時間子どもSOSダイヤル(0120-0-78310) など専門窓口へ。匿名でも相談できます。
  • 「相談=手放す決断」ではない
    相談員の役割は、あなたが望む最善策を一緒に探すこと。必ずしも里親委託や養子縁組を勧められるわけではなく、公的手当や家事育児支援、心療内科受診など多面的な支援を提示してくれます。

2. 経済的に育てられない場合の支援策

支援名概要相談窓口
児童扶養手当ひとり親家庭等に月額最大4.5万円程度市区町村役場
生活保護・住宅扶助最低生活費、家賃補助など福祉事務所
母子・父子福祉資金貸付無利子または低利で最大350万円市区町村役場
病児・家事ヘルパー派遣有料・助成付きの家事育児サービス社会福祉協議会 など

ポイント:「自分よりもっと困っている人がいる」と遠慮せず、制度を確認しましょう。支援を受けるのは権利です。


3. 心身の不調で育てられないと感じる場合

  1. 産後うつ・育児ノイローゼのチェック
    • 睡眠障害、食欲不振、涙が止まらない、希死念慮がある場合は早急に精神科・心療内科へ。
  2. 一時的な預かりサービスの利用
    • 児童養護施設や乳児院での ショートステイ(7日以内)/トワイライトステイ(夜間) が全国にあります。
  3. ピアサポート
    • 同じ境遇の親同士が集う 親の会オンラインコミュニティ で、共感と実践的アドバイスを得る。

4. 「子供を手放す」前に知っておくべき選択肢

選択肢子供の法的身分親の関与期間特徴
一時保護実親の子あり原則2か月以内児童相談所が緊急避難として保護
児童養護施設入所実親の子あり(面会・外泊可)18歳まで親が生活再建後に家庭復帰も
里親委託(養育里親)実親の子原則なし18歳まで家庭環境で長期養育、親権は実親等
特別養子縁組養親の実子扱い消滅永続親権と戸籍上の親子関係が完全に移行

留意点:

  • 一時保護や施設入所や里親に出すこと=親権喪失 ではありません。生活再建後に子供が戻るケースも多いです。
  • 特別養子縁組 は取り消しがほぼ不可。子供の最善利益を最優先に熟考する必要があります。

5. 手放した場合の親の気持ち――後悔しないために

  • カウンセリングは必須
    離別のグリーフ(喪失感)は想像以上に深く、専門家のサポートが不可欠です。
  • 面会交流の可否を確認
    養育里親・施設の場合、子供の状況が安定すれば定期面会が可能なことも。将来の関係性を児童相談所と話し合いましょう。
  • 自責感情と向き合うコミュニティ
    同じ経験を持つ親の会で「言葉にできない思い」を共有すると、回復が進みます。

6. まとめ ――あなたにも子供にも“次のページ”がある

「子供を育てられない」という思いは、親として深い葛藤を伴います。しかし、 あなたが苦しいまま抱え込むことは、子供にとっても最良ではありません。支援制度や専門家を活用すれば、“一緒に育てる”“一時的に助けてもらう”“新しい家庭へ託す”など複数の選択肢から最適解を探せます。

今すぐできる3ステップ

  1. 自治体の子ども家庭支援課または児童相談所に電話
  2. 相談内容を簡単にメモ(経済・健康・住環境など)
  3. 相談予約日までにパートナーや信頼できる友人に共有

あなたの決断は、子供を守る勇気ある一歩です。どうか一人で背負わず、必要なサポートを受け取ってください。

ピックアップ